はじめに
こんにちは。1K6畳で読書に勤しむ翠です。
最近、村上春樹さんが「夏帆─The Tale of KAHO─」を出版されました。
どこの本屋さんに行っても、新刊・話題所のコーナーで
大々的に陳列されていて、
村上春樹さんの小説への爆発的な期待値を
否応なく感じさせられます。
(決して否定的ではないのですが、
村上作品を理解できる人こそ真の読書家であるみたいな
圧を勝手に感じて圧倒されてしまうのです。)
私がこれまで読んだことのある村上作品はこんな感じです。
・ノルウェイの森
・ダンスダンスダンス
・村上Tシャツ
・猫を棄てる
・一人称単数
・ラオスにいったい何があるというんですか
(このブログでも感想を書きました)
割と昔に読んだ本も多いので、物語の内容についての
記憶はあいまいなところが多いです。
なぜいま海辺のカフカなのか
読書好きの友人たちに、
「いま海辺のカフカを読んでいる」と話すと、
もれなく、「なんで、今?」と聞かれます。
これはもう、私にもわかりません。
本当にただの気分です。。。(笑)
本屋さんによっては、夏帆の出版に合わせて、
村上作品特集の棚を設けている場所もあったり、
いつもよりそれぞれの会社の本棚で村上作品が
面陳されている割合が高くなっている気がします。
その面陳にもれなくつられたのが私です。(笑)
読んでみての感想 理解できるようなできないような、、不思議な世界
カフカ君の中に存在する「カラス」は
自分やその周りのことを俯瞰してみながら、
言語化しにくい感情や、少しドロドロした気持ちを
上手に「言葉」で表現してくれます。
なんとなく私自身も、1人称を担当する「わたし」と
第3者視点で自分を冷ややかに(よく言えば冷静に)
みている自分が常に共存しているので、
カラスが出てくるシーンは共感できるところがあって
好きでした。
特に、なにか感動的・情緒的な体験をして
思いっきり浮かれている自分がいるときは
第3者視点の自分がジト目で
「ホント浮かれてますね」と言っている気がするんです。(笑)
ただ、物語としてはファンタジー要素も多くあるので、
「ありえないことが起きている場面を、
どう解釈していいかわからない」という感想が
前面に出てきてしまいます。
「なぜナメクジや魚を空から降らせる能力がこの物語の中に必要だったのか」
「なぜナカタさんはカーネルサンダースに会わないまま石をゲットできたのか」
「そもそもどうしてカーネルサンダースなのか。彼は何の象徴として物語に使用されたのか」
「ジョニーウォーカーさんとカフカ君の父が同一人物だとして、ジョニーウォーカーさんは周囲に何を求めていたのか」
疑問でいっぱいです(笑)
たまにはこういうのもいいのかも
最近は、小説を読んでいても、
だいたいリアルに想像できる内容のものが多かったので、
「ちょっとわからなかった、、?」という体験も
新鮮で興味深かったです。
しかも、ちょっとよくわからないとか言いつつ、
上下巻まぁまぁな分厚さをしっかりと読破してまして(笑)
理解が不十分なまま読み進める本って、
私の場合は途中で眠くなってしまうことも
日常茶飯事なのですが、意外とこの小説では
眠くなることはなかったんです。
不思議とわからないまま読み進められるというのは、
村上春樹さんの文体のすごいところなのかもしれません。

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