読書の幅が広がっているわけではないのですが、最近一気読みした本をご紹介させてください。
原田ひ香さんの「月収」です。表紙の絵はかわいいのに、なんともダイレクトなタイトルだと思って、本屋さんで目を引きました。しかも帯には、「月にいくらあったら幸せ?」と書いてあって、毎日一生懸命働いてもなかなか上がらない給料に辟易するいまの私にぴったりな投げかけじゃないですか~と、思わず手に取ってしまいました(笑)
読んでみると、いろんな女性の家計のやりくりがリアルに描かれていて、短編集のようになっていました。それぞれの登場人物が、瀬克レベルの全く違うところで実は同じ地域に住む人としてつながっているというところがとても魅力的でした。
大人になってから、初めて会う相手とは、知り合いの知り合いの知り合いくらいあたりをたどれば、大体相手とのつながりを見つけることができる気がしています。この本も似たような感じで、1人と1人はつながっていなくても互いの知り合いを介して何らかのつながりがある、境遇の違う女性たちを描いていました。見たことない人物なのに、不思議とこんな見た目の人なんだろうな、こんな生活をしているのだろうという想像ができるのが、原田さんの文章のすごいところだと思っています。
私は自分の心身の健康を害さない程度であれば、一生懸命労働することは好きなほうなので、一生懸命さや結果に応じて月収が上がっていけばそれはうれしいと感じます。ただ、私の職場の体制は、やっぱり基本的に年功序列のため、まだまだ給料が上がる未来は遠そうです。(笑)
それなら、若いうちは節約に励まねばいけないのですが、普段の生活を有意義に生活している自覚はありつつも、ものすごい贅沢をしているという認識はないので、なんの節約に注力すべきなのかを漠然と考えていました。
この本を読んで、家計に大きな影響を与えるのは、住む土地と場所なんだなと改めて感じました。私が今住んでいる場所は、独身単身世帯の若い人か、近くの工場で働く外国人労働者が多い地域で、基本的にそこまで治安のよい地域ではありません。その代わりに、駅から徒歩5分の立地でオートロック付きでも、なかなかお手ごろな価格で住めています。これが、将来結婚や出産ができたら、もう少し治安のよい土地に住みたいなあと思います。治安が良くて職場へのアクセスが良いところに住もうとすると、やっぱりお家の価格帯は上がってきます。そこからさらにファミリー世帯向けとなると広さがある程度必要なため、お値段はいくらでもあがります(笑)
26歳独身、いつか自分のお家を持つことはあるのでしょうか(笑)
20代のうちにやっておいたほうが良いことの中に、投資について勉強するというのもありました。この本に出てくる女性の中には、投資をして月に10万円の収入が入ってくる仕組みを作り上げた方がいました。今の私のお給料では、積み立てNISAの満額と同じ条件での積み立てが精いっぱい、、。これからはだんだんと入金力を上げていかないといけないですね、、”(-“”-)”
また、月に10万円が入ってくる仕組みづくりということは、単純な投資信託の購入ではなく、おそらく高配当株を購入して配当が定期的に入ってくる形を作っていますよね。色んなサイトや本を見ていても、配当が4%程度で高配当とされるので、やはり元の金額がある程度ないと月に10万円、年間120万円の配当を受け取るのは難しいです。だいたい3000万円を入金して4%の配当をもらうと、年間120万になる計算ですかね。ただしこれは税金や手数料を考慮していないので、実際にはもっとかかります。うーーーん先が長い(笑) こんなことをくるくる考えながらこの本を読み進めていました。
家計簿から始まって、いろんな女性の人生をのぞき見させてもらって、今後の自分の人生計画を考えさせられる本でした。
ぜひ、このブログを読んでくれた方も手に取っていただけたら嬉しいです。
36.読書のジャンルを広げる(読書記録)

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