成瀬は信じた道を行く、成瀬は都を駆け抜ける
あけましておめでとうございます✨
年末年始、修士論文の作成と戦いつつ、大好きな読書にふける生活をしたので、これから読書記録記事が続くと思われます。今回は、社会現象にもなりつつあると言われる成瀬シリーズの読書記録です。
あらすじ
- 成瀬は信じた道を行く
成瀬は高校を卒業し、京都大学に進学します。アルバイトや日課のパトロール、びわ湖大津観光大使の活動を通じて、島崎(「成瀬は天下を取りに行く」で出てきた成瀬の親友)以外の人物とも交流を深めていく。年齢性別問わず様々な人と関わることによって、成瀬の考え方やかっこよさがより魅力的に描かれている。また、「成瀬慶彦の憂鬱」の章では、初めて成瀬の父親がでてくる。成瀬のキャラクターから、いったいどんな家族なんだろうと気になる読者も多いはずなので、思っていた以上に温和で、いい意味で普通の父親が登場して面白い。 - 成瀬は都を駆け抜ける
成瀬は信じた道を行くと同じように、成瀬が大学生活やびわ湖大津観光大使を通じて、色んな人と関わり巻き込まれながら経験値を積んでいく物語。日常生活でも観光大使の格好をして琵琶湖や大津を盛り上げようとする真摯な姿が、とても成瀬らしくてほっこりでした。また今後は成瀬の母が出てくるシーンが多くあります。淡々としている様子が成瀬とよく似ているようで、章を読み進めるごとに母がどんな人なのか、想像の解像度が上がっていきます。
成瀬はまっすぐで人を差別しない
私が成瀬に対して一番尊敬したのは、クレーマーの方への対応です。私は今まで、クレーム対応に苦手意識を持たない人を見たことがありません。特に、私の経験上、サービスの質の向上を求めるタイプのクレーマーの方への対応は、「確かにできたほうがいいけど、現実的に難しい。人手が足りない。一人一人の教育をそこまでできない」といったマイナスな気持ちになってしまうことが多くあります。他の多くの人からご意見をいただく内容ではないのに、1人のお客さんからの心無い批判的な言葉で、お店やスタッフが改まって謝罪したり、改善を行っていくのは、正直やりすぎな社会ではないかと思っている派です。
もちろん、すべてのご意見をないがしろにしていいとは思っていませんが、何度も揚げ足取りのようなクレームをつける人に対して、冷静に淡々と対応できる自信はありません、、。「やめたいクレーマー」の章では、自分でも自分のことをクレーマーだと認識している人から、ご意見箱に意見をもらい、その意見をみた成瀬が、「感情的ではなく必要な指摘をしてもらっているのでこのご意見は役に立つ」と認識している場面がありました。クレーマーの方も、そんな風に受け入れてもらったのはきっと初めてで、調子が狂うというか、謎のツンデレキャラになってしまっていました(笑)
実際、世の中にあふれるいわゆるクレーマーの方に、そんな可愛らしい方はなかなか見つけることができませんが、そんな人もいるのかもしれない、実はいい人なのかもしれないと思えるようになれたらいいなと感じました。
成瀬シリーズの人気ぶりがすごい
最初は、「成瀬は天下を取りにいく」がとんでもなくヒットして、面白いと話題になっていましたが、今最新の「成瀬は都を駆け抜ける」は、一部本屋さんでは売り切れになっているところもあるそうで、人気っぷりに驚きました。
職場や飲み会の場など、読書をする人とは、「あれ読んだ?」と高頻度で話題に出る作品となっています。誰も傷つかない、だけど面白い小説って、なかなか出会うことができないので、成瀬というキャラクターに出会えたこと自体がとてもうれしいと感じる人は多いのではないでしょうか。
これは私がおすすめするまでもない作品たちですが、ぜひ皆にシリーズ全作読んでほしいなと思います。

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