読書の幅を広げる
私は普段、あまりエッセイ系の本を読みません。
自分自身は日記のようなブログを書いているのに、人が書いた日常を読むことには、なぜかあまり興味が湧かないことが多いのです(笑)。
これまで触れてきた「女性が書いたエッセイ」の中には、どこか意地の悪さや、周囲への不満がにじむものもあり、勝手に苦手意識を持ってしまっていました。そんな中、楽天ブックスをさまよいながら「何か面白そうな本はないかな」と探していたときに目に留まったのが、この一冊でした。今年27歳になる私が、このタイミングでこの本に出会ったのは少し運命的な気もして、サブタイトルにあった「エール」という言葉にも背中を押され、勇気をもらえるかもしれないと思って購入しました。
芸能界をベースに、様々な職業の女性が振り返る27歳の自分
雑誌の連載企画を一冊にまとめた本なので、ひとりひとりの文章は短く、とても読みやすい構成です。同じ「女性」という共通項を持った人生の先輩たちから、しなやかに生きていくための応援の手紙をもらっているような気持ちになりました。
登場する女性たちに共通しているのは、仕事の世界で一定の成功を収めていること。20代を振り返る言葉には「がむしゃら」「必死」といった表現が多く、内容は違っても、全速力で走り続けてきた日々だったことが伝わってきます。特に芸能界は、私のように大卒で社会人になるよりもずっと早く社会に出ている人も多く、今の自分と比べると、より大きな責任を背負いながら奮闘していた27歳だったのだろうなと新鮮に感じました。
また、30代にはまた違った楽しさや、大人としての深みが待っているのかもしれない、という言葉も多く、「年を取る」というより「年齢に応じた経験を積み重ねる」という前向きな感覚を持てて、これからの人生が少し楽しみになりました。
一番すんなり心に響いたのは長谷川京子さんのメッセージ
個人的に長谷川京子さんが好き、という理由もあるのかもしれませんが、一冊を読み終えて、いちばん心に残った文章は彼女のものでした。「ただ可愛い女の子としてだけでなく、中身も見てもらいたいと思っていた」という言葉は、一見すると綺麗な人・可愛い人特有の悩みに聞こえますが、実は多くの人が、自分の第一印象と自己認識のギャップに苦しんでいるのではないかと思いました。そのギャップを言葉にし、受け止められるようになることが、成熟した大人になるということなのかもしれません。
私は第一印象で「柔らかくて優しそう」と言われることが多いです。垂れ目だからだと思っています(笑) でも実際は、意思はかなりはっきりしていて、納得できないことには流されません。「ここは言わなければ」と思ったときには、「私の意見はそれとは違います」と、わりと率直に伝えてしまうタイプです。そのギャップに戸惑われたり、時には嫌悪感を示されたりすることもあり、社会に出てからはだいぶ言葉を選べるようになったつもりでも、「否定された」「敵だ」と受け取られてしまう場面に、心がすり減ることもあります。そんなときは、最初からもう少し強そうな顔に生まれていたら楽だったのかな、なんて思ったりもします(笑)
27歳の今この本に出会えてよかった
この本に登場する女性たちのように、全力で20代を走り切り、少しずつ余裕を持って物事を俯瞰できる大人になれたらいいなと思いました。27歳という年齢は、まだ未完成で、でも確実に積み重なっている途中なのだと、この本を通して感じました。これから先、年齢を重ねることを怖がるのではなく、「経験を重ねていくこと」として受け止めながら、生きていけたらいいなと思います。


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