古本食堂・古本食堂新装開店 一気読み
そろそろ「原田ひ香さんのファンです」と公言してもいいのではないかと思っている今日この頃です。
今回は、『古本食堂』と『古本食堂 新装開店』を一気読みした読書記録を書いてみます。『古本食堂』は、急逝した兄・滋郎さんが東京・神保町で営んでいた古本屋を、妹の珊瑚さんが引き継ぐところから始まる物語です。初めての商売に戸惑いながら、細々と古本屋を続けつつ、自分のこれまでとこれからの人生に向き合っていきます。珊瑚さんの親戚の女の子・美希喜ちゃんも一緒に働きながら、「自分のやりたいことって何だろう?」という若者らしい悩みに直面し、少しずつ自己理解を深めていきます。
章ごとに珊瑚さんと美希喜ちゃんの視点が交互に描かれていて、自然と物語に引き込まれていきました。
この本との出会い
仕事帰りに本屋さんにふらっと立ち寄ったとき、「注目の本」として並んでいたのが『古本食堂 新装開店』でした。実はこれがシリーズ2作目だと知らないまま、表紙に惹かれていわゆる“パケ買い”をしてしまい……。読み進めるうちに、「あれ?これ、前作があるのでは?」と気づくことに。
登場人物の説明がかなり省略されていたので、同封されていた人物紹介を読んで、ようやく設定を理解しました(笑)。
前作のストーリーを知らなくても、神保町のあたたかさや、本が好きな人特有の居心地の良さはしっかり伝わってきて、「これは1作目も読まなければ」と、翌日にはメルカリでぽちっと購入。
単行本サイズの本って、文字が大きくて目が疲れにくいので、物語に全集中できる気がします。気づいたら、あっという間に一気読みしていました🍃
滋郎さんはモテる。名前の可愛さから見えるセンス
ここからは完全に主観なのですが、主人公2人の名前、「珊瑚」と「美希喜」って、響きが素敵すぎませんか……?
滋郎さんが名付けたという設定のこの名前たち、それだけで彼のセンスの良さが伝わってきます。
私は、本をよく読む人の中でも、仕事のためではなく純粋に文学が好きな人には、文字に願いを込める感覚や、ちょっとした頓智のような賢さが備わっている気がしています。滋郎さんは、まさにその典型で、人としての魅力から自然と人に好かれるタイプなのだろうなと感じました。
また、「美希喜」と「建文」という2人の名前を、話を聞く側の名前として同じグループに分類した珊瑚さんの感性も、他にはないものがあって、思わず憧れてしまいます。
とにかくセンスの詰まった人たちがたくさん登場する物語で、神保町という街への憧れがどんどん膨らんでいく一冊(いや、二冊)でした。
これはぜひ、いろんな人に読んでほしいシリーズです。

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